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以下にコンサートの報告を掲載します。 今回のコンサートには冠名として「西洋音楽発祥の地山口」という名称が付されています。ここで少し歴史を交えて解説をしたいと思います。1551年、山口はは大内氏の時代でしたが、フランシスコ・サビエルが大内義隆に謁見し、キリスト教布教の許可を得ました。その謁見の際に献上された品々の中には、西洋の楽器がありました。そして1552年の降誕祭に、日本で最初の歌ミサが行われました。ここに、日本における西洋音楽の発祥を見出すことができます。この史実に基づき、1993年から7年間に亘り、”西洋音楽発祥の地 山口世界音楽祭”が開催されていました。この名を引き継ぎイベントの冠名として「西洋音楽発祥の地」を謳うことで、山口のこの名誉ある歴史を広く訴えていくだけではなく、これを機に地域の活力が発揮されるきっかけを創りだせていけたらと思います。 曲目 マラン・マレー作曲 「対話」「羽根つき遊び」「シャコンヌ」 ルイ・クープラン作曲 「パッサカリア」 ジャン=フィリップ・ラモー作曲 「もどかしさ(カンタータ)」 ソプラノ:池田真紀子 チェンバロ:中野洋子 テオルボ・バロックギター:武藤彰良 バスヴィオール:河本基實
指揮:清水宏之 出演者の方々に、演奏後にコメントを頂きましたので、それを掲載します。 第1部 バロック音楽の楽しみ 中野洋子さん(チェンバロ) 楽器の音が少し小さいため、響きのある教会での演奏というものが私たちには比較的多いのですが、無事終えられてよかったです。 第2部 フォーレ「レクイエム」 荒川順美さん(ソプラノ) 無事に終わったなという印象です。最後もみんなよくまとまっていました。みんな底力があってすごいなと思います。オーケストラも、本番が一番よかったのではないでしょうか。これだけお客様が入られるとどうなるかと思ったのですが、本当に楽しかったです。オーケストラと一緒に歌えることはなかなか無いことなので、幸せでした。 浜田嘉生さん(バリトン) 宗教曲は初めてですごく緊張しましたが、無事に終えることができて安堵しております。後ろから聴こえてくる合唱もみんな素晴らしくて、すべてが揃ったら、気持ちもぐっと引き締まってくるし、テンションもあがってくるし、やろうっていう気持ちになりますよね。3月から4ヶ月間の練習期間でしたが、こんなに素晴らしい合唱になったことにも、感心し、感動しています。 寺岡恵美さん(オルガン) 昔、ここでもフォーレのレクイエムを、毎年一度、死者の日(11月2日、カトリック教会で全ての死者の魂のために祈りをささげる日)にオルガンの伴奏だけで演奏していましたが、オーケストラという形では初めてだったので、自分自身にも勉強になりました。練習の段階から音作りに一緒に参加できて、とても楽しかったです。 また、オーケストラの練習の際に指揮を務められた、学生指揮者の岡口歩美さんからもコメントを頂きました。 山口大学管弦楽団 岡口歩美さん(学生指揮者) 教会とホールとで違うなと感じたことは、響きの違いです。普段練習している練習等という場所は、反響が無いんです。演奏会前にはホールで練習するのですが、このときに、「あ、ホールはよく響くね」と感じるくらいです。今回は教会での練習の際に、そのホールとは異なる違いを感じました。例えば、弦楽器では弓の使い方を少し変えるだけで、音が後ろへ後ろへきてしまいます(遅れて聞こえる)。また管楽器では、練習の際にアタック(音の出だし)がきついと言われていたところが、教会では音の始まりが聞こえないというふうになり、改めて練習の難しさを思い知らされました。今回のこの教会での演奏は、とても貴重な経験でしたし、多くを学ぶことができたと思います。 最後に、第2部で指揮を務められた、清水宏之さんにインタビューをお願いし快諾をいただきましたので、その内容を以下に掲載します。 ―まずは演奏を終えられての、率直なお気持ちをお聞かせください。 コーラスとオーケストラを併せたあれだけの人数をまとめることは大変なことでしたが、無事に終わって、正直ほっとしています。演奏は本当によかったですね。初めて聖堂で練習したときには、あまりにも響きすぎて細かいところが聴こえずに心配もしました。けれど、これだけお客様が来られると響きも落ち着いて、細かいところまで聴きやすかったですし、逆に楽でした。楽器があわせやすかったですよね。―楽器もコーラスもお互い聞こえやすくなるというのは、 それはお客様が入ったメリットですよね。練習のときみたいに「あーどうなってるんだろう、ここ大丈夫なんだろう」と心配することなくできたので、本当によかったです。―今回はコンサートホールではなく、教会という場所での演奏でした。これについて、どのようにお考えですか。 今回はたまたまレクイエムでしたが、僕はニューヨークにいたときに、リフォームチャーチなのでカトリックではないですが、プロテスタントの教会でずっと指揮者をしていましたけれど、やっぱりメサイアとかをやるんですよね。それで何と言っても、オルガンが、そういう教会やチャペルには実際にありますから、オルガンを使ってやれるということと、オーケストラとオルガンとコーラスと全部一緒にやるというのは、コンサートホールではなかなかできない催しだと思います。今回は、演奏する側もこれだけ集まりましたし、いい試みだったと思います。本当はお客様がもうちょっと入れるスペースがあったらよかったですけれど、もともと演奏会用に作ってある建物ではないですし、またお客様の面でもトイレが遠かったりとそういうことはいろいろありますが、試みとしてはすごくよかったのではないかと。またこれから何かそういうことがここでできる、という可能性は見えたんじゃないかと思います。―それでは最後に、お越しいただいたお客様をはじめ、山口の清水宏之ファンの皆さんへメッセージをお願いします。 山口とは、何年かこうやってお付き合いさせていただいて、これからもずっと一生続くと思います。今回はサビエル記念聖堂でしたが、他にも「ここでこういう催しができるんじゃないか?」というご意見があったら、山口の皆さんから僕の方にフィードバックとして教えていただきたいと思います。来年のアイディアもそろそろ出さないといけないと思いますし。是非是非、来年再来年と続けていきたいので、皆さんの方からそういう案がありましたら寄せていただいて、是非応援よろしくおねがいいたします。 ※以下はイベント案内時の情報です。そのまま掲載します。 内 容 山口は、大内時代、サビエルのキリスト教布教に伴い、日本で始めて西洋音楽が奏でられました。山口が西洋音楽発祥の地であることをアピールすると共にフランス音楽特集のコンサートを開催しました。 第1部 バロック音楽の楽しみ 演奏 コンセール アマビリテ ソプラノ 池田真紀子 チェンバロ 中野洋子 バスヴィオール 河本基實 テオルボ・バロックギター 武藤彰良 第2部 フォーレ「レクイエム」 指揮 清水宏之 バリトン 浜田嘉生 ソプラノ 荒川順美 オルガン 寺岡恵美 管弦楽 山口大学管弦楽団 コーラス 山口国際交流芸術祭合唱団(実行委員会メンバー及び公募にて構成) |
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開催時期:2007年7月16日(月・祝) |
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場 所:山口市サビエル記念聖堂 (注):山口市では、パイプオルガンのあるホールはサビエル記念聖堂のみで、収容客人数は300人です。山口県でのパイプオルガンとオーケストラ、コーラスとの競演コンサートは今までほとんど例がありません。 |
| 入場料金:一般 1,300円、学生1,000円、当日200円増 |
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こちらから練習の様子をご覧いただけます。 2007年7月8日までの練習の様子が掲載されています。 |
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以下に当日の様子を記しています。
(以下の記述は告知当時のままの文言です。) 内 容 2007年に生誕100年を迎える山口市出身の中原中也を記念した企画を行います。中原中也は、フランス語を学び、ランボーの詩を翻訳するなどフランスに造詣が深く、また西洋音楽、フランス音楽も良く聴いており、彼に因んだコンサートを開催します。 1部 中也が聞いた音楽トーク&コンサート ・中也記念館に保管されている、中也所蔵のSPの音源を再現 ・中也が聴いたベートーヴェンのピアノソナタ「月光」の演奏 ピアノ:塩見貴子 2部 中也の詩に作曲された歌曲トーク&コンサート ソプラノ:林満理子 バリトン:原尚志 ピアノ:山城麻衣 *中原中也に関するトーク〜中原 豊(中原中也記念館副館長) **中原中也生誕百年記念事業実行委員会 | ||||||||
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開催時期:2007年8月24日(金)18:30〜20:30 場 所:山口市 C.S赤れんが [→施設概要(山口市)] | ||||||||
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入場料金:一般 1,300円、学生1,000円、当日200円増 | ||||||||
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※本イベントに関連して、山口県立山口図書館で「中原中也と山口の詩人」と題した月間資料展示がなされています。同図書館からは本イベントへのご後援を頂いています。 | ||||||||
最終更新日:
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