カテゴリー: 音楽,山口

コルトーホール

コルトーホール

アルフレッド・コルトー(1877~1962)と言うピアニストをご存知でしょうか?
主にSPレコード時代に録音・演奏活動をし、活躍したフランス人で、
ショパン、シューマンのロマン派の曲を得意としました。
このコルトーの名前を付したホールが下関市豊北町にあります。

昭和27年(1952)に来日、日本各地でコンサートを開催。
山口県では、下関と宇部で公演を行いました。
宿泊は、川棚温泉でした。
ホテルの窓から望む響灘と厚島の美しい景色に魅せられ、
この島を買いたいと交渉。
当時の村長は、「永久に住むのであれば差し上げましょう」と快諾しました。
以来、厚島は「孤留島(こるとう)」とも呼ばれるようになりました。

ピアノの背景にある絵もその島を描いています。
この日は、ピアニスト杉谷昭子さんをご案内。
早速コルトーが得意だったショパンの曲を弾かれました。

このホールは、もともとコンサート目的に作られたものではありません。
コルトーの話が、フランスからもたらされ、
コルトーの日本の愛弟子、コルトーの音楽を愛する評論家、
川棚温泉地域の方々の協力により、
現在のような状況となりました。
この施設は、下関市川棚温泉交流センター 川棚の杜 です。
http://www.kawatananomori.com/

「川棚・コルトー音楽祭」も開催。
音楽を中心にした日仏交流、音楽活動が行われています。

ホールの前にコルトーの肖像があります。
コルトーが宿泊し、厚島を見て、感激した位置だそうです。

像の目線の先には、ご執心だった厚島、「孤留島(こるとう)」があります。

50年、そしてフランス・日本の時空を超えてコルトーホールが作られ、音楽祭が行われ、人々が集う現在があります。音楽の力、縁を強く感じさせれらました。 

ポルシェセンター山口

ポルシェセンター山口

山口日産自動車㈱さんにある
ポルシェセンター山口に
ピアニストの杉谷昭子さんがお見えになり、
私も同行させていただきました。
早速ポルシェの前にあるピアノを演奏され、
会場の響きの良さを感じられていました。

山口日産㈱では、
日ごろ車のショールームとして使われている空間を
響きの良さを活用してコンサート会場にも使用されます。
こちらのオーナーさん、
スタインウェイのピアノ提供者の松永さん
そして、杉谷昭子さんです。

杉谷昭子さんは、リサイタルを日本各地で
また毎年山口県でも開催されている方です。
「ヨーロッパ国際ピアノコンサートin Japan」の審査委員長を務めるなど
大変な活躍をされています。
クラウディオ・アラウの晩年の高弟としても有名です。

何時かこの素敵なポルシェセンター山口で
杉谷さんのリサイタルが開かれると嬉しいなと思いました。